E-listBBSSearchRankingAnimeComic-PastelGo to Top
 



Counter

   
 「The Dialect of Duality・・・」
   「2つの言葉・・・」
    
         
 
3話表紙

4話表紙


1話表紙

 
 モルデカイ表紙




関連ページのバナーとリンク


関連ページのバナーとリンク
 

    メールは管理人のユイまで  

    
 
 
 

                               
My Profile

  
The Dialect of Duality 「2つの言葉」

 

  


 

  第3章

(脱出艇内で)

GILLES:  

「デモント・・・僕は君にとって良き夫であっただろうか?
いや、それは全くそうでなかった。

僕はもう古きモルデカイの教えに決して耳を貸すべきじゃない。

僕は「カレ」が君に夢中になっていることをもっと知るべきだった・・・」


 

GILLS

「彼」は君の同意しないうちに犯罪を計画していたしたことも・・彼の君に対する復讐・・・僕達はお互い狂っていた。
僕はもう君以外の誰をも信じ込んでいた・・・

けれど古きモルデカイの心(旧SDFのAI)・・・
「彼」は僕自身のこれまでの経験を正確に学んだコピー
だった。

そしてその古きモルデカイの心、
もう1人の「僕」は君の追手として戦闘用クローンを
君に送り込んだ。

“僕”はなんて愚かなことをしたんだろう!
彼女、そして新しきモルデカイの教えは僕に君へのより良き理解を与えてくれた。

僕は(今)彼女“偉大なる心”と話しているような気分だ。

彼女(新しいモルデカイの心)は僕にここ10年の間、
1度も見せてくれなかったある一面をみせてくれる。

僕が当時君の奥底の面をみて君を信じることが出来たなら・・・おそらく君はかつて僕がしたことに対して、
無垢で繕わない一面をみせてくれただろう・・・

僕は君との信頼を取り戻さなくてはいけないんだ」


GILLS:(つぶやき:「なんて罪深き夫なんだ」)
 

DEMONT:

「(訳者注:寝ぼけている?)ええ、本当に恐ろしい!」
 

GILLES: 「デ、デモント!!!」
    「ああ、デモント、今のは・・・」
 

DEMONT
「(悪戯っぽく)時間がないのよ、ねえあなた。
あの星(惑星)には怪物がいたってことが1つ。
だからそれが私の記憶のどこかに残っているの!
・・・こんな時に、あなたの告白聞かされるくらいなら・・・
私はいっそのことあの惑星に戻りたいくらいよ」
 

GILLES: 「ええ!?」


DEMONT
「モルデカイの心とコンタクトをとって。
それから彼らにイコノクラスト・ファイター・スコードロンを
準備させて!」

注:(イコノクラスト:原意は偶像破壊者であり、
このことからも教団結社所属の軍隊の性格が強く出ている)

DEMONT
「今夜は戦争で気を紛らすような振る舞いはしないと
約束して!」

*注:もう一つの人格の暴走を戒めている。
 
 

GILLS 「何を言ってるんだ、大丈夫だよ」
 

部下: (ささやき)
「隊長、第6惑星で何か大きなことが起きているようで
す!・・・これを見て下さい!」



GILLES: 「何だ!」

部下 : 「シャトル・後方モニターカメラの映像です。」

GILLES:
「な・・・?信じられん!あれらのピラミッドはこちらの方を向いていないか?」

「スキャンによると全高12キロートル!
モルデカイに連絡しよう。
あの大陸から離れたほうがよいだろう。
安全な規模というにはあまりにも敵対的だ!」

部下(氏名不詳)  : 「そうですね」
 

DEMONT: 「敵対的ですって!敵だわ!」


 Monte Yallowの戦闘竜がSDFモルデカイに接近    

「グルルル・・・」 


ベルモント市政府委嘱調査植民船“モルデカイ”艦内

BIBI: 「艦長!確認できました!エネルギ?解析及び脱出したシャトルからの報告はあの
(愛称)  惑星上の不審物体はプロトカルチャ?
を使った兵器です!」

艦長
 「戦闘態勢!2人の侵入者が艦内に潜入している!市民自警団は銃を供出!非戦闘員はシェルタ?へ避難させろ」
「全てのイコノクラスト分隊を発進及びパニッシュメントクラスアーマを身に付けた全てのショックダイバ?をその真後ろに配置しろ!」

「ビビ!異星人の惑星軌道上に本船が到達するのにどの位かかる?」
 

「10分です、艦長!」

「よし、充分だ」



GILLES: 「何が起きたんだ?」

パイロット:「我々は砲撃をうけてます!」
「くり返します!次のを避けられるかは私にもわかりません、近づいてきます!」


GIFILLES: 「ボ-デルからモルデカイへ!
我々は攻撃を受けている!
緊急用のベイの準備を整えてくれ。
我々はそこにフォールドします」

貨物室で
GNNA
 「ちょっと!?声を下げて!?」
 「どうして緊急用ベイにフォ?ルドするなんてとんでもないことするのよ?!」

ROWETH
 「“モルデカイの心”はこのシャトルのコンピュータより30万回も多くフォールド調整の計算が出来るんだ。
彼女はMASONーBEAMにのせてデータをこちらに送ってくれるだろう。
そうすればこちらはシャトル搭載のフォールドシステムでモールデカイに正しくフォールド進入が出来るというわけさ」

GNNA
「何?どうして・・・」

ROWETH
 「リラックスさ!この手順は1ヵ月古いものだ。
第5施設拡充分隊がモルデカイの左腕の中にに緊急用ベイとのシャトル港を建設したのさ。それってのがピン・ポイント・バリアーの制御室で、俺達はモルデカイにまっすぐフォールドする
ことにもなるんだ」
 「ガムを噛む?」

GNNA
 「やめとくわ。また舌を噛みそうだから」



パイロット

:「敵船が主砲のエネルギーをチャージしてます。
フォールドの(座標)調整を、隊長!」
 

「指示を待てません!フォールドします!」


GILLES:
「自分はパニッシュメントアーマーを装着している。
君たち2人は分隊に戻り、先に敵の残存を防いでくれ」
 

部下A

「隊長?我々の状況を考慮して下さいよ。
我々はRUEIの小隊に復帰すべきではないでしょうか?」

GILLES
「いや。自分にはしっかりした兵士がたった今から必要になる」


・・・モルデカイ艦内・・・
・・・市民避難のため、無人になった美術館の1室・・・ 

.RUEI  「・・・・」


「モルデカイ」の美術館の一室、
シャンデリアに潜み、地球外生命体を模した姿で様子を伺う、UNA。

UNA:(ささやき声) 

注:UNAは不定形生命体で人類形態がふさわしいかを探るために以前から「モルデカイ」に潜入して観察していた。 

 


BAUX
「ふふん、又姿を変えたのかい、それとも、まだまったく満足していないというのか?」
 
 
 
 

UNA
「われわれが決して本当の姿をおまえにみせたことがないということをおまえは知っているはずだ」

「そういうわけでおまえはわれわれを真似出来ないというわけ」


UNA
「今の所、この新しい体はわらわにあっておる。わらわは人間の生活というものに興味があってな・・・」

艦内放送:
「戦闘態勢。残っている全ての非戦闘員は今すぐシェルタ?に避難して下さい」
 

BAUX
 「始めましょうぞ、UNA様!われらの民の繁殖と境界面からの自由を!人間は多くの偉大な摂理の直系の後継者としての存在の資格を持ち得ないでしょう。」

「私のドームシップはすぐさまこのモルデカイを根源の形注に変えてしまいましょうぞ」
 
 

UNA
「まあ、待て、早まるな。そんなことでは、おまえは敗北するぞ!」

「ついてこい!おまえにいくつかみせたいものがある」
  



UNA

「油絵の具とテレピン油。
レンブラント・フォン・リジンと呼ばれる地球の芸術家による単純な装飾品だ」
 

「おまえは人間の記憶というものに興味があるのだろう、
VAUX。
おまえ、レンブラントを知っておるか?」
 

「これは“ルクレティアの自殺”という特別な絵画なのだ」
 

*ドニゼッティ作曲オペラ「ルクレチア・ボルジア」より。
 絵画はレンブラント・フォン・リジン作
 「ルクレティアの自殺」
詳細については下記リンクを見てください

「2人のルクレチア」

「こいつらは必要と感じるものならば誤った力にも従おうとするものなのだ」

「それが自分自身の生命を犠牲にすることであってもな」

「ルクレティアが彼女の忠実さが為に人間のオスに結婚させられた時したようにな・・・」
 

訳者注:彼らの社会は蜘蛛や蟻、蜂に近い構造なので英文はその点を考慮した言い回しになってます


UNA
「ルクレティアは一族の恥をもたらすことを避けようとナイフを自分の心臓に突き刺した。
彼女の死は専制の横暴に対する平民の象徴なのだ。
それ故彼女は受難者となった」
 

BAUX
「いや全く・・・理解に苦しみます・・・狂った種族はこのようなことをするものですわ・・・」
 

UNA

「確かにな・・・しかし彼らはまともではないのだぞ、BAUX・・・
そのようなことではおまえは敗北するだろう・・・」


 
 

 
パイロットA:
「インキュバス・スコードロン、発進!」 

(第4話こと後編へ続く)

 


 
 

 The Dialect of Duality 「2つの言葉」 第4章

 


 第4章
 

整備員A
「了解。これで終りだ。パイロットは来ているか!」 
 

整備員B 「ジーナ!」
 
 

GNNA
「あ、誰か機体に乗っているわ!」 

整備員B 「なに?
  

 



 
 

MONTE YARROW族の母船(上段)
 


 

そのブリッジ(中段)             


 


艦長
 「異星人は我々の降伏勧告に回答したか?ビビ」
 
 

BIBI

 「ゼントラーディ語と英語での放送には反応がありません」
 
 
 

艦長
「よかろう・・・私は通常兵器を使うつもりはない。彼らの船の軌跡上に敵戦闘竜がいることは想像に堅くない。それらは主砲でかたがつくだろう」

「ドクターJILL・VAUDELLにはショックダイバーと可変メカの指揮をさせてくれ。彼の軍隊は惑星上そして、いや、解き放たれたどんな戦闘獣もジャガ?ノ?トで殲滅してくれる
だろう。これらは全てドクターの命令だ!」
 
 

BIBI

「全方位シールドを展開!!」



GILLE

敵の裏側に廻れ!
・・・こちらは6000あまりのパニッシュメント・アーマ?(戦闘用機動装甲服)、
800のクラッシュ・ハウンド(装甲服)

 

    

8800のIJ型のイコノクラスト、
 200のT型のイコノクラスト、

 そして僕を含む200のR型のイコノクラスト…       TgIいここ   
                                     



RUEI

「これは僕らの航宙で初めての敵対異星人との遭遇だ。
そして全方位シ-ルドとはしばらくさよならになる」

「僕はこの出来事に早くかたがつくのを望んでいる。
我々はこの種族の名さえ知らない。
なぜ彼らが攻撃したのかは考えるな!」

「ゼントラーディか?インビットか?マスターズか?
彼らの起源がどうであれ平和的ではないなにかだ」

「徳をなしとげることは不可能だ。
徳は人間にとって非現実的な夢にすぎない。
それにはあまりにも僕ら人間が欺瞞と自己中心的であることは疑いようもない」

「人々の中にこれがある当分の間人間が進化することはないだろう。僕がもっとも心配しているのはこのことだ」

「けれども僕らはこの接触の過程においては
非人間的な何かになるために、そこで新鮮なものを排除することなしには人の究極の革新の形はないと思う」

「それはより簡単に言えば不死というが、
僕は時折自問自答することがある」

「一体不死というものは所詮こんなことにすぎなかったのかと・・・僕はただ苦痛のある死だけを恐れるべきなのだろうかと?」
  



GILLE
「よく見えている・・・」
 
 
 
 
 
 

「こちらボーデル。550小隊に告ぐ! 
空間転移座標を拾い出し、
速やかに惑星の裏側に廻りこめ!」、

「以上の通りだ!
モルデカイに向かう敵機械竜を追跡中・・・             
こちらも同じ空間転移を検出した!」
 
 
 
 
 

「全ての小隊へ、一斉射撃準備。
異星人は機械竜を解き放った空間に割り込め!」
 
 
 
 
 

兵A「接近数!ああっ!・・3万2千!」


GILLE:
 
 

「ファイヤ--------!」



同士よりボーデルへ。
 

1万以上が突っ込んできます!   

                    

「うわぁ----------!」

 


BIBI

「艦長!ドクターボーデルが惑星の影の側を超えて敵領域に向かっています!」
 

(*注:彼女の当時の階級は曹長でした。後にパイロットとして機体が与えられるともに准尉に昇進します)
 

(震動!)
 
 

BIBI

「きゃ--あ--!」








艦長「どうしたというのだ!」
 
 

オペレータ(男)
「200メガトン級の粒子ビームの反復攻撃です!」


オペレータ(男)
「再チャージはまだ早すぎます!この状況で反撃の為に反射シールドを低下させるのは無謀です」
 
 
 
 
 
 

警報音・・艦長およびブリッジオペレーター(女)のアップ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

オペレータ(男)
「主砲が稼動しません!
 


GILLES
「君にはいかなる援助も求めていないぞ? 
ドクターRUEIか?
君は残っているんだどうして出て来た?」

訳者注:RUEIは軍属ですが兵士ではありません/博士号がついているのはこのため)
 
 

DR.RUEI:

「・・・・・・」
「死ぬためですよ・・・小隊長・・・」
 
 

GILLES: 「RUEI!それには突っ込めんぞ!
防御が固すぎる!母艦に任せて脱出するんだ!」
 
 
 
 
 

DR.RUEI:
「僕は特攻するわけじゃない・・・

墓標を作ろうと思ってね・・・・

それには機首を折って頭部を出さなきゃね・・・・・

ここがブラックホールの目になるんだから・・・・・・・・・」




GILLES: 「止めるんだ!」
 
 

.RUEI
:「そうさ!・・・

僕の周りで全てが狂っていくのに疲れたちゃったんだよ・・・」

「君は正しいよ・・・GILLES・・・

僕はこの船の中では・・・もう用済みなんだろ・・・」
 
 

GILLES: 「私は決してそんなことは言っていないぞ!」
 

.RUEI
:「言ってないさ・・・

けれど君が僕ら全てに対してていつも考えていることは
はっきりしている。・・・

だから僕は君に忠実だよ・・・

なぜ僕らが君たちを信頼しているのか・・・

なぜならそれは僕らが君たちにとって有用であろうと努めるからだよ・・・」


RUEI

「それはあの対面から、婚約者のMINKIが死んでから、
ずっと僕は誰にとっても必要でなくなったんだ・・・

・・・会社のための埃をかぶったと蝶と蚕の標本だけが
僕のアパートの凍った時に、
     僕自身と一緒に止められている・・・・・」
 
 
 
 
 

「・・・僕の心は何も感じなくなってしまった・・・」
 

「・・・死んでから既に5年も経つというのに・・・」
 

「・・・最後の鼓動がいってしまうとき、虚無が支配する・・・」
 

「・・・僕の犠牲が僕を分解し飲み込んでいくだろう・・・
僕をフォールドへの生贄として・・・」
   
 

 


                                                          


SDFのAI(モ-デカイの心)

 「DR.VAUDELLへ。こちらモ?デカイの心。彼のシグナルが弱くなっています。
・・・しかし私は、RUEI-KAEGUINEA-VIAとフォ-ルド・ポイントで交信中です・・・

GILLES: 「私に聞かせてくれ!」

「今繋がりました」
 

DR.RUEI

:「ここでは色が奇妙だ・・・僕は壁という壁に吊された鏡に写る、僕自身に色を塗っている所だよ・・・

・・・けれども僕らは皆これが最上ではないかもしれないと思っているんだ。モザイク、シュールリアル、それとも同時にしようか・・・

・・・僕の命はダビットの彫刻のようにもっと立体的なものなんだ・・・

・・・けれどもそれを彫るために必要な、運んでくるためのどんな石も残っていない・・・
 

・・・そう、この彫刻には溶け出していく彼のカンバスと油絵の具が含まれているんだ・・・


だから僕は僕の周りの美術館が崩れてしまうまで
ここに残るよ・・・
 

    ・・・さよなら・・・
 

(ブラックホールの吸い込まれていく電磁波が、通信機のノイズとして拾われる)

 


UNA

「BAUXには彼女の民を失ったと伝えた。
わらわは彼女が今わらわを信用していると確信しておる」   
 

SDFのAI(モ-デカイの心)「皆死んだと・・・」
 

UNA

「そうだ。皆死んだ。
(奴の)32,000のGROCHIS RAOBの知覚兵士と
(わらわの)8,OOOのMONTE YARROWがな。
死、死、死だ・・・」
 
SDFのAI(モ-デカイの心)
「彼女は今どこにいて何を考えているのでしょうか?」

UNA

「BAUXか?
彼女はまだモルデカイのどこかにとどまっておる・・・。
DEMONTの母の記憶にまぎれてな・・・。
奴は生き残る術を見つけるだろうよ・・・。
それが我らMONTE YARROWが知っている全てだ・・・」
 

SDFのAI(モ-デカイの心)「なんと悲しきこと・・・」
 

UNA:「そうだな・・・
奴は本当にわらわの事を(もっと)聞くべきだ・・・」
 



SDFのAI(モ-デカイの心)

「そう、心配することはない、UNA。
あなたの影響は古いモルデカイの教えをなくすものではなかった。
この船はアンドロメダ銀河に帰る生命に息づくでしょう・・・
DR.JILL-VAUDELLが想像したのよりも多くの方法でね」 
 

BAUX
 「しかしわれらBAUXの民はどこへ行ってしまったのだ?
おそらく彼女(UNA)は又姿を変えただろうか・・・」
 

GILLES
: 「我々は、この銅像を我が親愛なる同士、
RUEIS-KEAEGUINEAにささげます・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 

注:RUEIS-KEAEGUINEA=ルエイのフルネーム
 

 



 
 

BAUX: (王冠のボタンを押す)                     
 
 
 

GILLES: ?うん?、頭が・・・?



 

艦長:  「GILLE?、どうした?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

GILLES: 「ああ?君は?。RUEIか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

RUEI:「いや、僕はただの(君の)記憶だよ」
 
 
 
 

                               おわり


 

・・・・・・「The Dialect of Duality」・・・・・
 

- End -
- End -
- End -
- End -